<13th> 幸せの盃

2017年03月14日



歌詞


1 広い世界のこのまちで生まれて育って
  離れたまちでもふるさとの匂いがした

  わからないことばかりで 見よう見まねで動いて
 
 
不器用でも少しずつ 大人になっていく

  若い身体に注がれて溢れる幸せ 回ってく
  分かち合う灯火 包まれるぬくもり
  交わす盃 何度も通じ合う喜び
  海を越えても いつか帰ってくるまで きっと忘れない

2 広い世界のこのまちで生まれて育って
 
 わっいくもの 変わらないもの 共に生きる

  何が本当か見えなくても 理想とは違う現実でも
  
誇りを忘れずに生きていく 笑顔を見せて

  虫の声に誘われて重なる歌声 響いてる
  
分かち合うひととき 時と場所を超える
  注ぐ盃 互いに信じあう真心
  朝が来るまで 一緒に生きていけるから 何もこわくない


コメント


この曲は中国雲南省を訪れて感じたことのダイジェストです。
それぞれの歌詞に意味を込めましたのでご紹介します。

広い世界のこのまちで生まれて育って
離れたまちでもふるさとの匂いがした

この広い世界の中の日本のまちで生まれ育った私ですが、雲南という遠く離れた場所でも環境や文化の共通性<照葉樹林文化>を多く感じました。

わからないことばかりで 見よう見まねで動いて
不器用でも少しずつ 大人になっていく

食事・飲み会の席での振る舞い方は最初は全くわかりませんでした。自分から目上の人にお酌しにいくこと、周りの人に配慮することができませんでした。若い私たちには、配慮の気持ちが全くないわけではなく、ただ必死なのです。少しずつ見よう見まねで動いて、慣れていきました。

若い身体に注がれて溢れる幸せ 回ってく
分かち合う灯火 包まれるぬくもり
交わす盃 何度も通じ合う喜び
海を越えても いつか帰ってくるまで きっと忘れない

南では本当にたくさんの人に親切にしていただきました。親切な気持ちを私たちの身体に注がれて、溢れて、私たちも他の人に親切にしたい、と強く思いました。お酒をいただいたり、食事をいただいたり、たばこ(灯火)をいただいたりしながら、たとえ言葉が通じなくとも喜びの気持ちだけは通じ合うことができ感動しました。ここで感じたことは日本に帰っても絶対に忘れません。そして、いつか必ず雲南に帰ってきたいです。

い世界のこのまちで生まれて育って
変わっていくもの 変わらないもの 共に生きる

この広い世界の中の雲南に生まれ育った彼らには、変わらないもの(伝統文化、コミュニティ、お茶産業)と変わっていくもの(家電製品、移民問題、コーヒー産業)が共存しているように見えました。

何が本当か見えなくても 理想とは違う現実でも
誇りを忘れずに生きていく 笑顔を見せて

グローバルシステムとしてのコーヒー産業のリスクに巻き込まれる人と受け入れる人、移民政策の功罪として経済的困窮から脱出できない人、外からのアイデンティティを受け入れる人、何が正しいのかわからない世の中で、様々な人が様々に現実を生きていました。たとえそれが理想とは違っていたとしても、彼らは誇りを忘れずに笑顔で生きていました。

虫の声に誘われて重なる歌声 響いてる
分かち合うひととき 時と場所を超える

の中、虫の鳴き声に誘われて私たちからも鼻歌が始まります。歌は言語を超えて彼らと私たちは繋がりました。そして、歌は言語を超えるだけでなく、時と場所をも超えることを感じました。

注ぐ盃 互いに信じあう真心
朝が来るまで 一緒に生きていけるから 何もこわくない

コミュニティの強さ。昼からでも一緒に近所の人と酒を飲めるつながり。朝が来るまで(=辛い時期:夜があったとしても、そのあいだ力を合わせて耐えて、また希望が見えるまで)一緒に生きていければ、世界の大きなリスクに覆われてしまったとしても怖くない、彼らの繋がりの強さからそう感じました。

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