<32nd> 2番目のペンギン
歌詞
1 狭い学校の中では
テストの点とか かけっこだとか
背が高いとか 絵が上手いとか
そんな些細なことで競ってた
みんなと違うのは嫌で
でもみんなと同じのも嫌で
髪型だとか 筆箱だとか
「個性」が分からなかった
誰かが決めた物差しの
上でもがき苦しんでた
1番にはなれなくて
いつでも敗者だったから
この広い世界の中で
小さな自信を見失って
誰かが褒めてくれるのを
黙って待っていた
最初のペンギンには
結局なること できなかった
誰かの背中を見送って
主役にはなれない気がしてた
2 誰も知らないこの町で
育った日々は嫌いじゃなくて
何もないけど 優しい空気で
懐かしい景色は 少し変わった
共に生きる人ができて
ささやかだけど 卓を囲んで
変わらぬ日々に疲れはあって
だけど きっと幸せだ
終わりのないこのレースを
降りる勇気を出して
何者にもなれなかった
それでも確かなこの自分
この狭い世界でも
確かな幸せを見つけたよ
目の前に広がる暮らし
「普通」に感謝して
最初のペンギンには
なれなかったけれど
それでいいのさ
2番目のペンギンらしく
落ち着いた暮らしを受け入れて
コメント
集団で行動するペンギンの群れの中で、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛び込むペンギンをファーストペンギンと言うそうです。ほとんどのペンギンたちはそんな勇気がなく、最初のペンギンの背中を見送ります。世の中はとても速く流れます。熾烈な競争社会では今日も身を削った戦いが繰り広げられます。しかし、誰もが最初のペンギンにならなくても大丈夫です。この広い世界には、誰も知らない狭い世界があります。そこで穏やかに生きていくのもきっと幸せなのです。2番目のペンギンでもいいのです。